ホーム > 実例ケーススタディ一覧: 2011年11月
実例5(自己破産)
女性Eさんの状況
30代前半女性。5社から借入。総額210万円程度。正社員として働いているが、収入は少ない。借金の原因は、「倹約しない1人暮らしの生活」をだらだらと続けてしまったことにあった。転職も数回経験した。リストラも経験し、リストラから今の職が決まるまで失業期間が長期に及んでしまい、借金も膨らんでしまった。誰にも相談できないでいたところ業者からの返済の催促がひどくなり、モバイルサイトから当事務所を知り相談した。本人はどうしても自己破産はしたくないとのことで個人再生を希望していた。
受任そして借金問題解決へ
<初回相談>
ご本人は「取立、催促がひどくて困っています。」という状態で相談に来られた。「どうしても自己破産はしたくないので個人再生でお願いいたします。」とも言っていた。そこで本人の手持ち財産や給料額など生活状況の聴取をしたところ、個人再生はできなくはないが、月給も低いので、自己破産を選択する可能性もある旨を説明して受託した。
<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>
受託後数ヶ月間、本人から「体の調子が悪い」「日程の都合がつかない」などと連絡があり定期面談が実施できずにいたので、「面談ができないのであれば仕事ができないので、当職は辞任させてもらっても良いでしょうか?」と確認したところ、「手続をちゃんとします。」という回答をいただくことができ、自己破産に向けた手続を再開した。
債権調査の結果、負債が縮まらずそのまま残ってしまった。残債務を本人に確認してもらい、本人の今後の収入の見通し及び方針選択の話し合いを約半年にわたり継続した。
自己破産と個人再生のメリット、デメリット、比較についての説明を重ねた。
不景気から勤務する会社の経営状態も思わしくなく、リストラも始まったことや、本人の給料では、いくら倹約しても月額1万円程度の返済しかできず、どう頑張っても個人再生での解決が難しいことをやっと本人も分かったようであった。自己破産申立の準備を開始することになった。
<申立手続>
申立手続はA地裁に3回行った。(裁判所の実務運用により異なる)
![]() |
申立のためA地裁破産係へ:特に問題はなかった。 |
![]() |
破産審尋:破産審尋の際、裁判官との面談で、「どうしてこのような負債額になったのか分からない。」という指摘を受け、浪費をしていたのではないかを確認する質問がなされた。ただ、本人は浪費もしていないことを繰り返し説明した。同時廃止決定。 |
![]() |
免責審尋:問題もなく免責許可決定。 |
<その後の生活>
毎日普通に会社に勤務する平穏な生活を送っているそうである。「これからの生活には気をつけます。」とのことである。債務が整理できて良かったと思う。
<事務所からのコメント>
なお、上記ケースのように「どうしても自己破産したくない」という方の場合は、任意整理、個人再生、自己破産という債務整理の方法につき、じっくり時間をかけて説明し、納得していただいた上で手続を進めさせていただいております。(できる限り依頼者の方の意見を尊重します。)
最後に、当事務所で債務整理を受託すると、原則として定期面談を実施させていただきます。定期面談ができないと申立の書類作成作業ができなくなります。連絡が取れなくなってしまった場合はやむをえず辞任させていただくことがありますことをご了解ください。
実例4(自己破産)
男性Dさんの状況
30代前半男性Bさん。職業は派遣社員。月収24万円程度。消費者金融とクレジット系信販会社他、合計9社からの借入債務あり。負債総額は400万円程度。「一方の業者から借り入れて、他方の業者に返済し・・・。」これを繰り返して何とか返済をしてきたが、改正貸金業法の影響から資金が回らなくなり返済が滞ってきていた。
「これ以上、借入と返済の自転車操業をしつづけることはできない。」債務整理をするためホームページで八王子の小林司法書士事務所を探し、電話のうえ面談をお願いした。
受任そして借金問題解決へ
<初回相談>
「返済できない負債額になってしまったので整理をお願いします。」という依頼の電話をしてきた。初回面談で本人の借金額や生活状況等を聞いた。今まで転職を繰り返しており、今は何とか派遣社員を続けているものの、今の会社は劣悪な労働条件、労働環境のもと次から次へと社員が辞めていく会社だそうである。派遣社員ということで今後給料が上がる見込みもないとのこと。税金も滞納しており負債も400万円もあるので、任意整理(分割返済)では解決できる見込みはなく、当職は自己破産が相当という判断をした。
<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>
債権調査を経て負債総額が400万円と確定した。はじめから本人は自己破産での解決を十分に理解していたようである。自己破産申立書類の共同作業に入った。本人のご協力もあり作業は問題なくスムーズに進んだ。
<申立手続>
申立手続は3回地裁に行った。(裁判所の実務運用により異なる)
![]() |
申立のためA地裁破産係へ:特に問題はなかった。 |
![]() |
裁判官と面談。負債額、はじめて借入をはじめた時、今後失業した時にどうするかについて質問された。特に厳しい質問はなかった。同時廃止決定をもらうことができた。 |
![]() |
裁判官から特に質問はなかった。免責許可決定が確定。無事に手続が終わった。 |
<その後の生活>
本人から、「新しい職に就くことができ、収入の範囲内で生活している」という報告を受けている。質素な生活をしているようである。
<事務所からのコメント>
転職を繰り返していると、どうしても収入が不安定になります。さらに、失業期間が長くなると、その期間の生活費を補填するため、どうしても借金を重ねてしまいます。借金が大きくなってしまい、現在の収入の範囲内で支払ができなくなってしまったら一度どこかでリセットする必要があると思われます。本件のように自己破産でリセットしなくてはならなくなる方もいらっしゃいます。
なお、自己破産による借金問題解決後は、以前の「借入に頼る」生活習慣を完全に辞めない限り再び同じように借金を背負うことになります。今後の人生を考え直す覚悟が必要です。
実例3(自己破産)
女性Cさんの状況
20代女性。不遇な人生を歩んでいる。幼少期に親と死別。その後は親戚の家を転々とした。地方から東京に上京して働いたが学歴もないのでほとんど定職に就けないでいた。配偶者にも恵まれず、結婚、離婚を繰り返し、現在2人のシングルマザーであるものの、収入もなく児童手当等の公的扶助で生活していた。負債総額は200万円程度。まとまった収入がないので任意整理は不可能。
受任そして借金問題解決へ
<初回相談>
当事務所のHPを見て、はじめから「自己破産の申立をお願いします。」と依頼が来た。収入と生活状況についての聴取をさせてもらったところ、生活保護受給以下の収入であったため、即座に「法テラス」利用による「自己破産申立」を検討した。
<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>
本人は、自己破産の知識を持っているようであったが、当事務所に依頼した段階で全て申立が終わったような誤解をしていたようである。最初に事務所を訪問して以来、電話連絡がとれなくなってしまった。そこで何回か連絡をしてみた後に、当職が「このまま連絡が取れないのであれば辞任させていただいても良いですか?」と連絡を入れたところ、やっと連絡に応じた。
後日、申立書類作成のため数回事務所におこしいただいたが、当職が聴取をすると本人は泣いてばかりの状況になってしまった。(昔のことを思い出して泣いていたのではないか。)何とか申立書類を作成し地方裁判所へ申し立てる日を迎えることができた。
<法テラスでの審査>
法テラスで援助審査の後、援助決定が出た。費用は法テラスが出すことになるので、本人の費用負担はほとんどなかった。(後日、本人は法テラスが立て替えた費用を、月額5,000円程度の分割で償還することになる。)
<申立手続>
申立手続は3回地裁に行った。(裁判所の実務運用により異なる)
![]() |
申立のためA地裁破産係へ:特に問題はなかったものの、叔父に渡した数十万円のお金についての説明を求められ、詳細につき「上申書」を出すよう指示があった。 |
![]() |
破産審尋:裁判官の前で本人はひたすら泣いていたようであるが、何とか同時廃止をいただいた。 |
![]() |
免責審尋:審尋室に入ったが、一番はじめに呼び出され、1分もかからないうちに終わってしまった。免責許可決定も確定し、すべて無事に手続が終わった。 |
<その後の生活>
以前お世話になった方からアルバイトとして雇用され仕事に就くことができた。生活は安定してきたようである。
<事務所からのコメント>
女性の債務整理案件全般で言えることは、配偶者や親族が「働かない」「家に金を入れない」などが原因で、本人の生活が著しく害されている状況にあるということです。
親族間、夫婦間の問題なので一方だけに非があるかどうかは分かりませんが、ほとんどの案件で、本人が生活できない程の困窮を強いられている状況が伺えます。「それだったら働けばいいのではないか?」と安易な考えが浮かぶかもしれませんが、学歴もなく手に職もない女性の雇用先は限られています。非常に厳しい状況です。
本件も、自己破産申立で一時的には負債がなくなったものの、夫がいるわけでもなく、今後の生活の糧もなく、将来の行く末が心配になりますが、本人には頑張ってほしいものです。
実例2(自己破産)
男性Bさんの状況
30代後半男性Aさん。職業は病院関係のアルバイト社員。月収8万円程度。親と同居。消費者金融とクレジット系信販会社他、合計5社からの借入債務あり。負債総額は160万円程度。「一方の業者から借り入れて、他方の業者に返済し・・・。」これを繰り返して何とか返済をしてきたが、改正貸金業法の総量規制の影響で、消費者金融業者A社からの借入ができなくなり、資金の自転車操業ができなくなってきた。
「これ以上、借入と返済の自転車操業をしつづけることはできない。債務整理をするためホームページで八王子の小林司法書士事務所を探し、電話のうえ面談をお願いした。」
受任そして借金問題解決へ
<面談相談で>
負債総額ざっと160万円程度。
Aさんの月収は8万円程度。月4万円程度の返済がやっとであり、3年(36回)で返済できるかできないか微妙な所であった。収入が伸びない状況で将来3年程度継続して収入の約半分を返済に充てることは難しいと思われる。今後、急にお金が必要な事情があるかもしれない。急に病気でお金がかかるかもしれない・・・。任意整理ではなく自己破産による方針決定をした。
<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>
Aさんには、債務を整理して何とか生活を改善しようというほのかなやる気を感じとることが出来た上、何よりも書類作成等、こちらの指示に忠実であり、当職は「どうしてこの人が多重債務者になるのか?」と悩む程であった。
振り返って考えてみると「多分に今までAさんの生活については、身近にペースメーカー的な人物がいなかったのだろう」という所感を持っている。大枠の流れは以下の通りであった。
![]() |
当初、A社からの借入金は利息制限法の制限利率への引直計算をすると借入額が縮まる期待をしていたが、実際に引直計算をしてみるとあまり縮まらず、もちろん過払金は生じなかった。残念であるが負債総額は160万円程度で確定した。 |
![]() |
|
![]() |
当職は面談において「将来的に負債を全くゼロにして、新しい仕事に就き人生をやり直したらいかがでしょうか?」 → つまり「自己破産」を提案した。 面談で「仕事ももう少し条件の良い仕事(定職)を探してみてはいかがでしょうか?」とアドバイスを続けていた。 |
![]() |
|
![]() |
Aさんは「自己破産」についてよく勉強し、当職との面談の都度「自己破産」について数々の質問をして理解を深めた。 同時に就職活動をしっかりやりはじめていた。しかし昨今の就職難から面談に漕ぎ着けるのも難しい有様で、就活は困難を極めた。 当職はAさんに「就職は活動をやり続けなければ決まりません。就職は縁です。とにかく就活をやり続けて!」とアドバイスをし続けた。 |
![]() |
|
![]() |
「自己破産」の申立のため当職と一緒に作業を進めた。給料明細書、住民票他、必要な書類をきっちり揃えたので3ヶ月で申立書類が完成した。 |
![]() |
|
![]() |
自己破産申立の間際に、アルバイトではあるがAさんの「就職」が決まった。かなり収入が上がる仕事に移ることができた。 |
<申立手続>
申立手続は地方裁判所に3回行った。(裁判所の実務運用により異なる)![]() |
申立のためA地裁破産係へ:特に問題はなかった |
![]() |
破産審尋 裁判官と面談。負債額、はじめて借入をはじめた時、なぜ定職に就かなかったのか等について質問された。 裁判官はAさんに「生活に対する考えが甘いのではないですか?」等と厳しい尋問をしたものの優しい対応もした。同時廃止決定をもらうことができた。 |
![]() |
免責審尋 裁判官から家計についての質問。Aさんが裁判官に「仕事も決まったのでこれからは徐々に家計はプラスになっていくと思います。」 免責許可決定が確定。無事にすべて手続が終わる。 |
<その後の生活>
月額のアルバイト料が前職給料の倍近くになり生活は安定している。もともと収入がないために倹約せざるを得ない人だっただけに、自己破産後も浪費することはなく、部屋を借り一人暮らしが出来る程になった。
今まで負債のため毎日「次の返済はどうしようか?」と悩む日々を送っていたが、もうそういう問題は全くない。精神的にも安定した日々を送っている。
<事務所からのコメント>
多重債務に陥っているAさんのように人生を変える勇気があれば生活は好転します。人は自分の環境を変えることには抵抗があるものです。
「今の債務を自分でコツコツ支払えばいつかは終わる。今まで通りの日常生活や仕事を地道に続けていれば報われる。何とかなる。」とお考えでしょうか。その考えは甘くないですか?収入が伸びるめどもなく現在の給料ではどうみても返済できないようなお金を払いつづけるというのは非常に大変なことです。いつまでたっても問題解決が困難になってしまいます。意識を変えたほうが良い場合もあります。
実例1(自己破産)
女性Aさんの状況
30代女性。派遣社員。靴や服装などのファッションや化粧に気を遣う今時の女性。
日常生活は友人との交流も多く、外食などの交際費も多かった。
数社のクレジットカードを使っているうちに、返済が追いつかなくなってきたことに気づいた時には、クレジットカード会社からの取立が日増しに激しさを増してきていた。
ファックスで取立の連絡が来るようになっていた。
給料で債務を返済することはできなくなっていた。
月給19万円のうち8万円も返済しなくてはならない。
派遣社員なので給料も低かったが、お金を少々派手に使っていたため、返済しても再度借り入れるといった自転車操業を繰り返した。
「返済ができない。もう自分では解決できない・・・。」当職に相談した。
受任そして借金問題解決へ
<相談当初>当職が相談した時には、本人は返済や取立に参っており、精神疾患を患い通院していた。派遣会社の仕事も一時中断せざるを得ない状況だった。
まずはクレジット会社に介入通知を出し、取立をストップさせた。すると次第に本人は精神的に安定してきた様子だった。
さて、クレジット会社と銀行系貸付会社に取引履歴を開示させたが、利息制限法の制限利率内の利率だったため、引き直し計算による減額もできず、残債務は300万円近くのまま。
本人は「仕事に復帰できたら返済をすることができるので、できれば破産はしたくない。」と言っていた。
しかし、本人は現在無職で仕事に復帰するめども立たず、月々借金を返済することは到底できない。
そのため自己破産申立の方針を選択した。
<方針説明>
当職から本人へアドバイスとして
「残念ながら、収入もないのにこのまま月8万円の返済をすることは難しいです。ましてや今は精神的に疲れているので、いつ仕事に復帰できるかわかりません。ここは借金をチャラにして人生をリスタートするため、自己破産を選択しましょう。」
本人はずいぶん悩んだ末、自己破産することを決断した。
<申立手続き終了>
手続きのため、地方裁判所に3回行く必要がある。はじめは申立である。申立の際に本人と地裁で待ち合わせしたとき、本人は古い地味な洋服を着てきた。終始無言で、うつむいていた。元気がなかった。
しかし、その1ヶ月後の破産審尋では普通の顔つきになってきた。さらに最後の手続きである免責審尋では、着るものも小綺麗になり顔つきも良くなっていた。
本人は挨拶がちゃんとできない人であった。ただ、多重債務に陥る人は、日々返済という悩みや重圧に押しつぶされているので、こうなってしまう人も多く、やむを得ないことだと思う。
しかし、手続きが終わった後、そんな彼女から「ありがとうございました。」と言われた。さらに免責審尋が終わった日に当職が「今後は給料の範囲内で生活してください。」と言ったところ、「分かりました。気をつけます。」と言い、帰り際も「ありがとうございました。」と感謝の意を表していた。本来の彼女の姿だったのかもしれない。
現在、派遣社員の仕事に復帰して、平穏な生活を送っている。もちろん借入に頼る生活はしていない。








