法テラス1

テレビや新聞で「法テラス」という言葉を聞きませんか?この「法テラス」とは法的サービスを受ける前段階として情報提供等をする国の機関です。
弁護士や司法書士に法的相談をしてみたい、法的問題解決をお願いしたい、だけどどこに行っていいか分からない、どういう資格者に相談したらいいのか分からない、といった場合、電話で相談することができます。相談を受けた法テラスは、一定の解決方法を示したり、弁護士会、司法書士会を紹介します。いわば「法」的問題解決の道しるべとして「照らす」ということから「法テラス」という名称になったとのことです。このような法テラスの役割により、解決方法が絞られてくるようです。
また、法テラスは、一定の収入未満の国民が法的サービスを受けられるよう、弁護士、司法書士費用を立て替える役割も担っています。国が立て替えた費用は、その依頼者が月5,000円程度で分割して支払っていきます。
だたし、この立替のためには、我々司法書士が面談し調書を作成後、依頼者自身が法テラスの事務所で法テラスにいる弁護士やスタッフと面談し、審査に通らなければなりません。この審査が若干面倒に感じますがこれはしょうがないです。本来、弁護士や司法書士に支払うべき手数料を立て替えてもらうのですから。
さて、実際、私の事務所では「自己破産」を申し立てる方が資力に乏しい場合は法テラスを活用してきました。自己破産をしなくてはならないような経済状況であれば、通常は何らかの事情で給料等の収入がない人がいるからです。
しかし、残念なことに最近の不景気で正規の職業に就けない人も見受けられ、数社の任意整理という小さな案件でも法テラスを活用することを検討することになりました。
20年前には想像もつかなかった「就職がない」という、生きることに希望を持てない世の中になったと感じています。
 

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