実例7(自己破産)

自己破産 女性Hさんの状況

30代無職女性。4社合計160万円程度の借金があった。
若年期から自らの借金を放置、奔放な旦那は家計にお金を入れず給料を自身の遊興費に充てているという生活状況であった。
子の養育費もあまり確保できない状況で、Hさん自らも人生の大半を慢性的に借金に頼る生活をしていた。
子の小学校入学を機に債務を整理し生活を見直そうとしていた。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談>

依頼のため、Hさんはインターネット等で自己破産のことをよく調べていたので、申立について詳細に承知されていた。
ただ、事務所にお願いする際の着手金などはあまり工面できない現状もあるようであった。
負債が生活を圧迫している現状は放置できず、まず受託した。

<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>

当初からしっかり面談に臨んでくださった。
面談を進めるにあたり、当事務所で特に検討、重視したのは、旦那の収入がある程度あるので、その収入を何とか家計にぶんどる努力をしてもらう、というものだった。
そして、旦那からぶんどった生活費を、その収入の範囲内で利用する。そのためには毎月家計簿を細かくつけてもらい、1ヶ月に1度の定期面談の際、収支について一緒に考え、家計を改善する、というものだった。
Hさんはこれをしっかり実践した。自己破産申立というよりも、家計の収支見直しという側面が大きかった。

<申立手続>

申立手続を含め、A地裁には3回行った。(裁判所の実務運用により異なる)

icon

申立のためA地裁破産係へ:ほとんど訂正なく申立書類が受理された。

icon

破産審尋:破産審尋の際、裁判官から「陳述書に書かれていることは本当ですか?」などと尋ねられた。特に問題はなかった。同時廃止。

icon 免責審尋:裁判官から「家計簿をつけているということで、良い指導がなされてますね。」と言われたようである。問題なく免責許可決定。

<その後の生活>

ある程度安定した生活を送ることができているようであるが、旦那の滞納税金があるので今後の生活においてもしっかり家計管理しなくてはならない。

<事務所からのコメント>

陳述書等申立書類の作成で非常によく頑張ってくださいました。インターネット等でよくお調べになっていたようで、反省文についてもしっかり書いてくださいました。何から何までたいへん良く出来た方でした。
陳述書等申立書類の作成は、「面倒」かもしれませんが、第三者の意見を聞きながら一生懸命取り組むことで、何らかの発見があるのかもしれません。

 

PAGETOP