実例3(任意整理)

自己破産 女性Cさんの状況

60代女性。主婦。長年パート社員として働いていた。在職中から消費者金融、信販会社を利用していた。合計5社と取引。利用歴は15年以上。「仕事をしているのでショッピングやキャッシングをしても問題ない。」と気楽な消費生活を送ってしまった。ファッションに敏感で小綺麗な感じの方だった。借りては給料で返済し、足りない分は別の業者から借りて返す。その上、旦那の収入も返済の宛につぎ込み、何とか自転車操業を繰り返してきた。多重債務者の典型的なパターン。
60代半ばを過ぎ、年齢制限でパートの仕事すらもなくなるという厳然たる事実を目の当たりにした。これからは資金を回すことができない。夜も眠れなくなり自殺を考えた。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談で>

取引を継続していた年数が長いので「過払金」が生じ、負債金額が大幅に圧縮される見込みがあるものの、万が一残債務が残り、分割返済が困難な場合は、自己破産も視野に入れてもらうことを十分にご理解いただいた上で受任した。本人「助けてください。」なお、手続は「夫に内緒でお願いします。」とのことだった。

 

<定期面談で>

当職の受任通知発送後、支払についての悩みがなくなり、「非常に精神的に楽になりました。」という喜びの声をいただいた。
業者からの取引履歴の開示の結果、ほとんどの取引につき過払金が生じ、過払金を回収し、負債を返済すれば、借金問題がきれいに解決できる見通しがたった。
本人は毎回の定期面談のたびに穏やかになっていった。

 

<その後の生活>

その後、平穏な生活を送っているという報告を受けた。本人「これからは収入の範囲内でショッピングをします。無理はしません。」反省されているようである。

 

<事務所からのコメント>

1人で悩まないでください。相談だけでもしてみてください。主婦の方の債務整理を多数受託してきましたが、旦那に相談することができないという理由で、一様にお一人で人知れず返済を続けている傾向があるようです。利息制限法で再計算すると、その返済自体必要のないものかもしれません。そうであれば自己破産をする必要もなく、任意整理で解決できるかもしれません。債権調査の結果負債額が大きいのであれば、最終的に個人再生や自己破産で解決する方法もあります。
ちなみに、当事務所への相談を勧めたのは、本人の娘さんだったとのことです。また、旦那に内緒で手続を終わらせることもできました。

最後に、本件と同様のケースを多数受託しました。

 

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